2015.10.13	第10日目

メルク修道院→ドナウ川クルーズ（メルク～クレムス）→
ウイーン

2泊したハルシュタットも今日でおしまいです｡

昨夜は星が出ていたのですが 今日の朝焼けが気になります｡

7:45 ホテルを出てバスの駐車場まで15分歩き 8:05 バス出発です｡

今日も東のウイーン方向へ向かいますがまずは途中のメルク修道院観光です｡

ドウラン湖の辺りも霧で見晴らしが利きません｡

途中トイレ休憩をはさんで 10:48 高速道路をメルクで下りると､メルク修道院が見え
てきました｡

ここは高さ60ｍの丘の上で､ローマ人の砦だったところに10世紀バーベンベルグ家が
居城を構えていたところです｡

11世紀にベネデイクト修道会に譲られ、城塞化した修道院となった｡

1700年30歳で修道院長となったベルトルド･デｲートマイヤーが大改築を企画､30年
かけて現在のバロック様式の大伽藍としたもので､ハプスブルグ家の王侯貴族が度々
滞在し､オーストリアの18世紀バロックの至宝と言われて 全世界から現在年間50万人
の観光客が訪れる場所となっています｡

かのマリー・アントワネットも フランスのルイ16世に嫁ぐ折 ここで一泊したと伝えられて
いますね｡

我々は 庭園側から入口に向かいます｡

入口を入り､本館の前の部分を通り抜けて中庭に入り､更にその奥の下の写真奥左側
のアーチを潜って階段を上がったところからが見学開始場所となるのですから､なかな
かの規模ですね｡

皇帝の階段を上り､皇帝の回廊（200ｍ）を通って陳列室を見て回ります｡

修道院のテラスからメルクの街を展望後 修道院図書館に入りました｡

ここは10万冊の蔵書を誇るほか､貴重な手書きの稀覯本1888冊を収めていることで
世界的に有名です｡

そして最後に修道院付属教会へ｡

丁度 ミサの最中でしたが　眩いばかりの豪華なバロック！！｡

メルク修道院は 全体的にみて修道院というより ｢王宮｣といったほうがピタリしますね｡

12:30 メルクのレストランDONAUHOFで昼食（クリア･スープ､ウインナー･シュニッツル､
アプリコットケーキ）｡

13：30 メルクの船着き場　到着｡
いよいよクレムスまで2時間余のドナウ川クルの始まりです｡

ドイツの黒い森」シュヴァルツバルトに源を発するドナウ河は8つの国を通り､バルカン半島
から黒海に注ぐ全長2860ｋｍの大河ですが､今回我々はその中でも一番美しいとされる
メルク～クレムス間のヴァッハウ渓谷の区間のクルーズを楽しむわけです｡

13:30クルーズ船出航｡

天気は曇天で あまり芳しくはないのですが､嬉しいことに｢この船は後部デッキが全部喫煙場所！｣｡

皆さん 船室や船内レストランで暖かに窓の外を眺めましたが､当方はしっかり着込んでいましたし､
煙草を吸える場所が小生の定位置｡ 時々バーカウンターまで赤ワインやコーヒーを取に行くほかは
下船まですべてこの後部甲板｡

紙巻煙草･葉巻･パイプ煙草いずれも吸い放題｡2時間ゆったりと楽しめました｡

沿岸は 中世の古城､ブドウ畑､色づいた山の木々､あれこれ目を楽しませてくれます｡


クレムスの前の最後の寄港地はデユルンシュタイン｡

ここは12世紀英国のリチャード王が幽閉されたことがある場所で､ここで下船していく
観光客も結構いましたね｡

15:40 クレムスで下船｡

回送したあったバスに乗り15:45.ウイーンに向けて出発｡

16:50　ウイーンの　ホテル･ドｳ・フランスに到着｡

ここはリンク（ウイーん市内中心部）に面した老舗ホテルで､今夜から連泊です｡

一息入れて 18:30から今夜の夕食場所 WIENER RATHAUVSKELLERへ徒歩で出かけました｡

ここは少し離れた市役所ビルの地階にあるのですが なかなか広くて立派なレストランです｡

食事を終わり 今出てきた市役所ビル（Rathhaus)をあらためてゆっくり眺めてみましたが
これは大変な建物ですね｡


この建物は1873年にゴシック様式で完成したものですが中央の塔の高さ99ｍ､横幅も
とてつもなく広く､24ｍｍの広角レンズでも市役所前の広い道を渡り　さらにその前の
公園広場の中にかなり入りこまないと全景が入りません｡

帰途は散歩がてら周囲の建物夜景を眺めつつホテルへ帰りましたが､ウイーン大学
（1365年ルドルフ4世によって創設され､9人のノーベル賞受賞者を輩出している名門｡
現在の学生数9万人）のルネッサンス様式本館や､演劇のネオ･バロック様式のブルク
劇場､ネオ･ゴシック様式の白い尖塔を持つヴォテイーフ教会（高さ99ｍ）等｡

わすか20分足らずの帰り道でも､凄い建物群の夜景がたのしめました｡

流石　ウイーンですね｡

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